「アナフィラキーショック」
*down*
2005-2002.T・U・E.WhiteBox.Rin Inoue.Josefine-kainahime
何度も何度も何度も何度も。 傷口。 開くたび、閉じるたび、 そんなものが癒える日なんて、 きっとない。 あの毒針が、 何度も何度も 皮膚を刺す。 痛みに歪む僕はいつでも、 痙攣しながら、 死んで逝く。 何度も何度も。 同じ場所を刺され続けて。 開かれ開かれて 肉色がだんだんと歪んで、 頭がくらくら回り出して、 激しい息苦しさと嘔吐感。 ほんの少し残された理性が交錯する。 風で激しくはためく白い旗。 息をつく暇もなく、痙攣。 体中じりじりと痺れ続けて、 息が出来なくなる。 存在が殺される。 助けて 許して 殺さないで 置いて行かないで。 この体に毒が放出される度、 何度も夢を見た。 がたがたと揺れる手足が、 いつかは止んでくれるのだと。 蜂はいつか脱皮をして、 綺麗な蝶になって、 きっと僕を迎えに来てくれるんだと。 目まぐるしく変わるNoiseが視界に留まる日々に、 きっと別れを告げれれば、 僕は震えない。 それでも刺された傷痕が、 痛むより早く、 早く早く、 死ぬ時を求めるから。 いつだって呼吸困難に陥る自分を待ってるんだ。 取り残された僕は、 いつだって一人で、 広い広いこの部屋で、 完全に死ねない事を悔やんでる。 蜂の巣は何処にあるんだろう? 僕を刺し続けて、 毒を注入し続けて、 何時の間にかいなくなる。 取り残された僕は一人、 そしてまたいつか 何度も殺されるのだろう。 いつだって 僕は一人。 逃げる事が出来ない、あの人の獲物。 |
アナフィラキーショック。
蜂なんかに何度も刺されて起こすアレルギー?ですね。 これで死んでしまうらしい。呼吸困難起こしたりとか。 いや、詳しくはないんで間違ってるかもしれないですが。 寝る前に、ふとこの言葉が脳裏に過ぎり、 はぁ、コレってSEXに似てるなぁ、と思ったワケです。 何度も同じ所を刺されて起こす痙攣、呼吸困難。 そして死。 でも幸せなえっちには相当しないワケで。 ばびゅーんと頭に走ったのは烏哭でした。 んだから、文章では蜂に刺された形容してるですが、 それをアレに置き換えて読んでもらえれば、と。 因みに"白い旗"はですね、 "許しを乞う"(白旗ですから)って意味と、 白い広い布→シーツ、って意味を含んでます。 あ、でも白旗って休戦だよな、まいっか。 はぁ・・・・それにしても書きたい事書けてないなぁ、毎回(涙 |