そらはあおい。
はっぱはみどり。
アレは



















『あか』






















『僕が死んだら、
君はどうする?

僕がいなくなったら。』









もうすぐ白み出すそら。
でも、まだまだ昏いから、
今は何も見えなくてあんしんする。

目に見えるものなんて、嫌だ。
痛くないはずの心臓がちくちくするから。

だから、
見えないうちに。












僕の腕からこぼれ落ちる滴。
"ここ"から"そこ"へと
連なり落ちるあかい旋律の液体。

君のその顔へ
冷たく温かく
何かが生まれ出でる直前のような、高揚。











幾度か幾度かに
染め上げるよ。























「………ん…?」










「な、何やってんだ、お前はっっ!!!??」




それってあんまりに素直な反応で笑えちゃうよ?
「ははっ」





「この血っ…、お前、どっかケガし……」

「コレ、トマトジュース。」



「……あ、なーんだ…………って、はぁ?!?!」

「ビックリした?」







------------ねぇ、それはさぁ、どーゆーイミだって受け取れるの?












必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要必要

不必要。














その白いタオルは、
溢れ行くものを吸い込んでいくのにね。


「お前って、こーゆー意味不明な事好きねぇ…」


ごしごし。ごしごし。

消えてしまうものだって
ホントは残したいから。



ごしごし。




君がこする度
段々染まる、あか。
段々消える、あか。



そして元どおり。
そして全てはトラッシュ・カン。


















「あーもー…こんな体冷えてんじゃねーの」

うん。

「寒ぃんだから、ミョーな事すんなよ?」

うん。

「ほら、ちゃんと毛布被れって」


うん。












ねぇ、

「もっと、あったかく、してよ。」



















僕の中はいつでも空っぽ。

穴のあいたとうめいなビニール袋が、
ぽっかりと


浮いているんだ。

















早くこっちを向いて。
もっと早く投げかけて。
早く。
もっと早く。



それでも、何ものこらないのは、何故なんだろうね?






僕は、空っぽ。

























そっぽを向いちゃ やだ。
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて
こっち向いて

さっきみたいに。



おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい
おねがい

おねがいだから。







































…ああ、


もうすぐ空が朱みを帯びてくる時間。
もうすぐ色んなものが、



目にうつる。










目に見えるものなんて、嫌い。

でも、
本当は、

ずっと
ずっと、
いっぱい欲しいんだ。


目に見えるものを、何も持っていないから。




















さぁ、だから
朝がくる前に、早くこの手首を、噛み千切ってしまおう。




天然トマトジュースは好き?
搾りたてだし。


ほら、こんなにあったかくて、泣けてくるよ。




たくさん、たくさん流れ出る僕のかけらが、
ごしごし拭っても消えないくらいになったら、
僕の腕から
君の顔へと




繋がる滴で起こしてあげる。










そしたら、君はまた怒るのかなぁ?
ビックリして呆れて、
そして綺麗にして、
捨てられちゃうのかなぁ?

それとものこるのは、『あか』のいろ?






























そう、
たとえば、
君が目覚めた朝に

僕が死んでたら。





*Trash Can* 2005-2002.T・U・E.WhiteBox.Rin Inoue.Josefine-kainahime






はぁ…なんで死ぬんでしょうか、もう(涙
てゆーか、何で死なせる、あたし。


いやー…究極の張り詰めて言葉にも出来ない、 暴れそうな程、切れそうなほど痛い想いってのは… 生死が関わる位じゃなきゃありえない、ってのが根本にある私なので。 つい殺しちゃうんだよな…。


中がカラッポな人は何をどう与えても駄目だと思います。ええ。
元々、いっぱいになった事がないのだから、 心が満たされる想いを理解出来ないのですよ。 それが「足りない」って事なんだと思って与え続けると、 壊れてしまいます。元が受皿仕様に出来てないので。 器ごと破壊しちゃうですね。


何か書いてて自分が切ないわ。(んじゃ書くなよ/汗)


↓ちゅーか意味が分かるか不明なんで、やっぱ解説(笑
トマトジュースの意味はわかるでしょーか。
夜中に自分の腕にトマトジュース垂らして、更にそれを悟浄さんの顔に垂らしてるんですが… あたいの表現力が無さ過ぎて分かりません(涙
トマトジュースと血ってあんまり似てないんですが、仕方なく。インクじゃあんまりだし。


カミちゃんイカレてますね…ま、元々イカレてるから好きなんだけど。
んで、一回ニセモノで悪戯しといて安心させつつ、その後にナマホンをやる…、 これって鬼畜な思考だな。しゃーない、書いてる奴が鬼畜だ。


まぁ、コレで言いたかったのは、自分が死んだら、空っぽな自分を埋められるのかな? って、カミちゃんが考えた、とそれだけの話。


自分的に、抱いてもらうコトを早く投げかけて≠チて書いたのがお気に入り。(自己満足)






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