いちばんめの欲求が満たされると次が欲しくなる。

































白いベッドの上には、散らばった花。

薔薇、百合、ガーベラ、名前も知らない赤・青・黄・紫。


僕はそれを食べ続ける。

狂ったように食べ続ける。

ただがむしゃらに、ひたすらに。

僕はそれを食べ続ける。







それを客観的に見た僕は、笑った。

『ハイエナが去ったあとみたい』

内蔵とおんなじ、散らかり放題、溢れ出す花弁。

流れる体液と同じく、蜜で汚した口を拭う。







君が僕に与えてくれる花束を、

僕は食べる事しか出来ない。

君が毎日与えてくれる言葉を、

僕は消化してしまうしか術がない。


この白くて狭い部屋の中で。





また、花弁を口に運んだ。













僕はここから出られないから、

ずっと君を待ってる。

毎日退屈だけを乗り越えて。

僕はここから出られないのに、

ずっと君に脅えてる。

毎日恐怖だけを飲み込んで。





食べ続けるんだ。

君の花束。


























真昼の気だるい光の中、

君の足音が響き出して、

僕は急いで飲み込んだ。


早く、

早く、

お腹いっぱいになるまで。


早く、

早く、

この僕を急き立てるように。



そこに残るのは、内蔵が飛び出た、醜いなれの果て。

君のくれた花束が、

悲鳴をあげて嫌がっても、

僕が無理矢理口へ運んだ光景。







急がないと、

だって君はまたここへ来るから。

新しい花束を、

きっと僕に笑って差し出すから。























前よりも散らかってしまったけど、

これで取り敢えず安心だよ。

全部食べてしまったから。

僕のお腹はいっぱいなんだ。


だから。































「さぁ、早くその手で抱いて。」






*many colors* 2005-2002.T・U・E.WhiteBox.Rin Inoue.Josefine-kainahime



意味が分かる人いないですね、うん(笑
ほんの5分くらいで自動書記ですから。


以下解説↓
えー、ココは精神病院です。
白い部屋、出られない、ってとこに表してますが。


ほんで、最初は烏×カミで書こうとしたけど、
いつのまにか浄×カミになってました。


カミちゃんが食ってるのは本当に花です。
比喩ではなく。
食べるものが他に無いからです。


で、何で花を食うのかと言うと、
"抱かれる事は怖い"のに、
"君"の事は"好き"だからです。


食欲が満たされれば、性欲が芽生える。
だから食うんです。
自分をそう急き立ててるんです。
性欲を芽生えさせなきゃ応えられないから。
(そう思い込んでるって事で)


発狂した人書くのは好きです。
自分が狂ってるのかもしれんですね。
いや、狂ってると言うより、
腐ってますね、ええ(爆






[BacK] [ToP]